
これからワンちゃんをお迎えしようとしている方や、お迎えしたけどどう振る舞えば良いかわからないという方にお役に立てる記事です。
落ち着かない。
初めて私達の家にきた子犬は好奇心の塊です。見るもの嗅ぐもの全てが新鮮でとても刺激的ですので、最初から落ち着いている子はいないと思います。
あらゆる物に噛み付く、どこにでもおしっこやうんちをする、落ちているものはもれなく口の中へ。
これらは普通の子犬の行動ですので安心してくださいね。
対処はとにかく満足させることです。
無限の体力のように思えますが、人間の子供と同じく体力が尽きると突然電池が切れたように寝ます。
ボール遊びや引っ張りっこ遊びで身体を使い、おやつ探しやトリックを覚えるなど頭を使ってしっかり疲れて満足して寝てもらいましょう。
もちろん、怒る叩くなどは必要ありません。
噛みつきが困る。
子犬と言えば甘噛みで悩まされる方がほとんどではないでしょうか。
ケージから出るなり突然飼い主に噛みつく、家具に噛みつくなど口を使った遊びも子犬の特徴になります。
目の前の物を触ったり嗅いだり噛んだりしてどんな物かを確認していますので、壊されて困る物や小さくて誤飲の可能性がある物は届かない場所に置くか別部屋に隠しましょう。
飼い主に噛みつく場合のほとんどは強さに関わらず遊んでいる噛みです。
飼い主に対して恐怖心があったり叩かれたりして嫌な経験のある子は、警戒から近寄るなという意味で噛みつく場合もあります。
こちらにとって都合の悪い行動をしても決して怒ったり叩いたりせず、おもちゃや噛んで良いもので遊ぶなど別の行動をするよう教えてあげましょう。
犬は自分で考えて行動します。
まずは、噛まれたら即「痛い」や「あっ」と短い言葉を言って部屋から出て行ってください。
子犬にとって楽しい時間であればあるほど、遊び相手が居なくなってしまい何故急に遊びが終わってしまったのかと子犬は考えます。
そして10秒から20秒ほどしてから部屋に入り再び遊びを再開しましょう。
これを何度も繰り返すと1週間も経たずに遊びによる飼い主への噛みはなくなります。
ただし、家族全員で徹底しないと子犬にとって何故遊びが終わったのか理解が遅くなり勘違いして噛む力や頻度を強めてしまう場合もあるので家族で共有し徹底しましょう。
それでもしつこく噛んでくる場合は
徹底しているのに飼い主を狙って噛んでくる場合は、飼い主イコール怖い対象かもしれません。噛んだら怖い人が居なくなってくれたと学習し噛みつくのが増えている可能性がありますので速やかに飼い主は怖くないよと関係性の修復を行なって下さいね。
噛みつく理由は大きく3種類あり、遊びによる噛みつき、嫌な事をされた時の拒否による噛みつき、攻撃や追い払いたい対象への噛みつきがあります。
上記は遊びの噛みつきにのみ対応してますのでその他の理由の場合は噛みつきが増えますので、理由を探ってから行なって下さい。
ご飯を食べてくれない。
ご飯を出しても食べない、トッピングをしないと食べない、おやつしか食べないという悩みはほとんどの方が経験される悩みですね。
いきなり食べなくなると凄く心配になり、どうにかして食べさせようとしてしまうのが優しい母性溢れる飼い主さんです。
元気はあるか、おやつを食べ過ぎてお腹いっぱいになっていないか。
下痢や嘔吐がなく元気があれば単純にお腹が空いてないので食べたくない、もしくは食べずに待てばトッピングをしてくれると学習しているかもしれないので、食べないご飯は片付けていつも通りの時間にまたご飯を出して食べるかどうかチェックしましょう。
元気がありお腹が減っていれば食べます。
元気がない場合。
医療機関へ行きご相談してみて下さい。
胃のエコー診断や血液検査で腎臓、肝臓の数値は問題がないか確認をしてみるといいでしょう。
季節の変わり目や環境の変化でのストレスでも食欲不振になります。
トイレを覚えてくれない。
こちら側からすると指定された場所でトイレをして欲しいのですが犬側からすると最初はトイレの概念もないですし、もちろん人間の言葉もわかりません。
まずは好きなところでさせてみよう。
子犬の場合は起きた後、ご飯の後、遊んだ後、水を飲んだ後、寝る前など成犬に比べて回数が多いですのでトイレを教えられるタイミングがたくさんあります。
一番手っ取り早いのは、子犬の動ける範囲全てにトイレシートを敷きます。
どこでしても成功となります。そこでトイレができたらすかさず褒めましょう。
一度成功した所にもう一度する可能性が高いので何度か様子を観察し、どの場所が多いのかわかってきたらトイレシートを1日1枚ずつ減らしていきます。
トイレシート4枚分ほどに範囲が絞れてきたら後はもう少しです。
少しずつトイレをして欲しい場所にシートを移動していき、成功しては褒めてを繰り返すと1週間から3週間ほどで定着するはずです。
一番大事な事は。
他にもケージを使う方法や、トイレシートまで誘導する方法などあります。
が、一番大事なのは極力失敗をさせないように環境を整えること。
成功体験を増やすことなのです。
最後に。
子犬でもシニア犬でもこちらのして欲しい行動はいつでもいつからでも教えられます。
教え方の方法も現在では昔とは違う先進的な方法がたくさんあります。
服従から尊重へ。
動物愛護から動物福祉へ。
進化を続ける犬との関わり方、私たち飼い主が犬とどう接するのか、またどうゆう選択ができるのかを記事を通して伝えていきます。
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